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キミはこの恋を知らない
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「忘れないでいて欲しいなんて。それはただの、我儘だろうか」
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あ
と
が
き
「リナリア」シリーズのシナリオを担当しました、雪野りんです。
まず、キャストの皆さま、最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
毎回私の無茶ぶりのような分かりにくすぎる演技指示にお付き合い頂き、頭があがりません。
そして、ここまでシリーズを通して、ボイスドラマを聞いて下さった方、ありがとうございました。
こえ部でコメントやスマイルを頂いたり、サイトの方でも感想メールなどを頂けて本当に嬉しかったです。
なかなか上手くいかない4人の物語を最後まで見守り、支えてくださった全ての方々に感謝を申し上げます。
さて、ここから先はちょっと砕けて、「リナリア」の裏話なんかを語って行きたいと思います。
シナリオは毎回、かなり悩んで作成しているのですが、一番書き直したのはep3でした。
結弦VS蓮の修羅場や、直輝と春斗の熱い友情、文化祭でのイチャラブイベントなど、
詰め込めるチャンスがep3だった(と個人的には思っていた)ので、
全ての要素を詰め込もうとおそらく4回くらい書き直した結果、全く別物になったのはいい思い出です(笑)
個人的にお気に入りだったのが蓮なのですが、彼を完璧すぎるキャラ設定にしてしまったので(おまけにCV様もイケボ)、
何か一つ足りないもの、というか持っていない要素が必要だ!と考えた時に出たのが「恋愛」でした。
最終的には自分を想ってくれる春斗という存在に救われましたが、最初の方は報われなさ過ぎて正直申し訳なかったです。
そして、そんな蓮を想っていた春斗ですが、彼はとにかく真っすぐ、素直に、ということをコンセプトにキャラを考えて作りました。元気系キャラなのですが、アドバイスを受けないと自分からあまりグイグイいけない感じがいじらしく可愛いかなぁと思っていました。ただひたすら蓮を追いかけていた彼が報われる結果となったので、私自身この結末でよかったと思っています。これで安心して夜眠れます。
次に直輝について、主人公が直輝だったといっても過言ではないほど彼を中心に物語は展開していました。
直輝のことを好きな蓮は春斗に好かれ、そんな春斗を結弦が好きで、その結弦を直輝が好き、という非常にややこしい感じからスタートしました。
直輝は真面目で勉強もできる人ですが、結構感情的に行動していることが多々ありましたね(笑)
告白も衝動的にしていましたし、おそらく結弦の言動によっては告白しなかったと思います。
しかし最終的には直輝は自分の気持ちを伝え、自らの力で恋を成就させた彼はまさしく努力の人、と言っても過言ではありません。
結局当初の好きな人に告白できなかったのは結弦だけ、という結果になりましたが、結弦は春斗の幼馴染ですしチャンスはいくらでもあったと思います。けれどそれをしなかった、という点が今回の結末に大きく影響がでたと個人的には思っております。もし結弦が春斗に告白していれば何か変わっていかたもしれません。
恋は自らアクションを起こさないとなかなか成就しません、という典型的な例です(笑)
色々と語りましたが、結論としては
「もし、自分の好きな人が自分ではない別の誰かを好きだったら。そんな時、人は一体どうするのか。」
ということをテーマに、BLという形ではありますが自分なりの表現を出来ていればいいな、と思います。
リナリアという物語はこれで終了しましたが、晴れて両想いになった彼らが今後どうなっていくのか、
是非皆さんに妄想して頂きたいです!(笑)
それでは、長くなりましたのでこの辺で終わりにさせて頂こうと思います。
長い間お付き合い頂きありがとうございました。
今後ともサークル「キミ恋」、よろしくお願いします!
雪野りん